ZSL(瞬間記録)に対応!蔵衛門が“コンマ秒”の撮影体験を提供
ハード×アプリの一体開発により、従来のカメラアプリにおける構造的な課題を解消
株式会社ルクレ(以下、ルクレ)は、アプリ『蔵衛門カメラ』に「ZSL(Zero Shutter Lag:瞬間記録)」機能を搭載しました。ハードウェアとカメラアプリの双方を自社で手掛ける独自の開発体制により、「シャッターを切ってから画像が保存されるまでのタイムラグ」という技術的課題を解決します。
ZSL機能搭載の『蔵衛門Pad Mini』最新モデル:https://www.kuraemon.com/device/pad-mini/

【開発背景】“今”と思った瞬間を記録できない、「シャッター遅延」の課題
工事写真の撮影は、建設業界における“5大管理(QCDSE:品質・コスト・工期・安全・環境)”の根幹をなす「品質管理」そのものです。建物が完成すれば隠れてしまう構造体や配管、接合部の施工状態を正確に記録・証明することは、決して妥協できない業務です。そこには、熟練の技能者が長年培ってきた「職人技」とも言える細部への深い知見が存在します。
「今、この角度で目視確認した瞬間を記録に残すべきだ」
「コンクリートの打設状態や鉄筋の組み上がりなど、まさに今というタイミングでシャッターを切りたい」
ルクレは、技能者が「今だ」と感じた判断とシャッターを押す瞬間に、極めて高度な専門性と意味が込められていると捉えています。しかしサードパーティ製のカメラアプリでは、シャッターボタンを押してから実際にイメージセンサーの画像が記録されるまでに「シャッター遅延(タイムラグ)」が発生します。そのため、アプリやデバイスの処理待ちによって「写したい瞬間」からわずかにズレて記録されたと感じやすくなる傾向があります。

技能者が見極めた「今」という最高の瞬間を、限りなくリアルタイムに記録として残すこと。それこそが品質管理の精度を極限まで高める条件であり、ルクレがシャッターを切るコンマ数秒の技術にこだわった理由です。
【技術構造】カメラアプリの限界を、ハードウェア開発との垂直統合で突破
サードパーティ製のカメラアプリでシャッター遅延を感じやすい最大の理由は、OSやデバイス側のローレベルなカメラAPI(制御権限)にアクセスできないという構造的制限にあります。
ルクレはこの技術的障壁を突破するため、「端末(ハードウェア)の最適化」と「カメラアプリ(ソフトウェア)の開発」の両輪を自社で回す開発構造をフルに活用しました。
1. 撮影に特化したハードウェアとして最適化
『蔵衛門Pad』は、建設現場での使用を前提にルクレが独自に検証を行なう専用端末です。通常はアプリ側に開放されていないカメラ内部の制御設定を活用し、アプリから直接コントロールする道を切り拓きました。
2. アプリのバッファ処理ではなく、カメラ本体での「直近フレーム保持」を実現
一般的なカメラアプリでZSL機能を再現する場合、直近の映像コマ(フレーム)をアプリが一時保存後、端末のカメラへ送り返して再処理させる手法が取られることが多いです。しかし『蔵衛門Pad』では、一時保存の役割を「カメラ本体」に持たせる構成を採用。シャッターが切られた瞬間、カメラ内部で完結した高画質な1コマが即座にアプリへ届き、メモリ負荷や処理落ちを軽減するシステムを構築しました。
3. 「フラッシュ設定を変更しなくてもZSLが動く」現場環境に配慮したアプリ制御
地下や屋内・夜間作業など、光の変化が大きい建設現場では、常にフラッシュをオート設定にしておくケースが多いです。フラッシュ撮影では事前に光量を測る予備処理(プリキャプチャ)が発生するため、フラッシュ設定を優先しZSL機能を一律オフにする実装方針が主流です。しかし『蔵衛門Pad』では、明るさの測定結果をミリ秒単位で常時監視するロジックを開発。フラッシュはオート設定のまま、通常撮影でZSL機能を適用できる撮影体験を実現しました。
※オートフラッシュ設定時において、周囲の明るさから「発光不要」と判定された場合にZSL機能が作動します。
【製品】『蔵衛門Pad Mini』最新モデルに搭載
今回開発した「ZSL(瞬間撮影)」機能は、最新モデル『蔵衛門Pad Mini』に標準搭載されています。シャッター遅延を大幅に低減した撮影体験を可能にしただけでなく、『蔵衛門Pad』シリーズの強みである建設現場の過酷な環境に耐える堅牢性を備えています。



『蔵衛門(くらえもん)』とは
1999年に発売した台帳作成ソフト『蔵衛門御用達』によって、写真管理に忙殺される現場監督の負担を軽減し、大手ゼネコンから小規模工務店にまで導入されています。建設業界が業務効率化のために推奨する“電子小黒板”を、デジタルカメラに代わる電子小黒板タブレットとして『蔵衛門Pad』を2014年に発売。国土交通省が定めるNETIS(※)で最高評価(VE)を獲得しました。
建設業への残業規制を受け、現場監督ひとりに対する効率化ではなく、現場全体の効率化を推進するため、2022年4月からは、現場アプリ・共有クラウド・パソコンソフトをワンプラットフォーム化した『蔵衛門プレミアム』を提供開始。施工管理で誰もが使う工事写真を軸にしているため、現場に無理なく浸透・定着させることが可能です。工事写真からはじめる建設DXプラットフォーム「蔵衛門」として施工に関わるすべての人の業務効率化を推進します。
※ NETIS(New Technology Information System:新技術情報提供システム)

株式会社ルクレ
株式会社ルクレは、「『記録』で世界をアップデートする。」をミッションに掲げ、デスクレス産業が抱える現場とデスクの情報の分断という構造的課題を解消し、組織全体の生産性を最大化する「記録DXプラットフォーム」を提供しています。
代表取締役:有馬 弘進(ありま ひろのぶ)
会社設立:1995年9月20日
コーポレートサイト:https://lecre.jp
※ 「蔵衛門」は、株式会社ルクレの登録商標です
【報道関係の方のお問合せ先】
株式会社ルクレ 広報担当:石倉
TEL:03-4500-6700 MAIL:pr@lecre.jp